2016年9月16日金曜日

ICTオーシャンプロジェクト2016の活動報告

201682日(火)~3日(水)の12日でオーシャンプロジェクトを実施しました。
場所は神奈川県真鶴町です。
当日ははっきりとしない天候で、予定通りの活動ができるか心配でしたが、現地に到着すると徐々に天候が回復し、スケジュール変更なく実施することができました。

1日目
参加者8名、スタッフ3名で実施しました。
真鶴駅に集合し、バスにて琴ケ浜海岸へ移動。
2グループに分かれてシュノーケリング、磯観察の活動を交代で実施しました。
磯観察グループは、磯の生き物を探しタブレットで写真を撮影していきました。海ということもあり、魚を探す子供たちが多くいましたが、その他のカニやエビ、海藻、貝類などさまざまな種類の生き物を発見できました。
同時に、潮の満ち引きの観測も行いました。目印となる棒を海に立て、30分ごとに水深を計測していきました。海全体の様子は定点観察カメラで1分ごとに撮影していきました。
シュノーケリング体験では、初めての子も多かったようですが、インストラクターの指導のもと、海の中を観察し生き物を見つけて喜ぶ姿が見られました。


活動終了後、宿泊先に移動し夕方からプランクトン観察活動を実施しました。
プランクトン観察はNPO法人ディスカバーブルーの水井先生をお招きし、プロの視点から採取方法から観察の手法までご指導いただきました。
夜の海にでてプランクトンネットを使い子供たち自らプランクトンを採取しました。肉眼でも見えるプランクトンを発見した子供たちは大興奮でした。
その後、宿の広間を使って顕微鏡で採取したプランクトンを観察しました。さまざまな種類のプランクトンを見つけ、観察記録をつけていきました。夜光虫が光を放つ様子を観察した時は全員が大きな歓声をあげていました。



2日目
起床朝食後、朝の散歩にみんなで出かけました。
海沿いを歩き、いろいろな船や釣り人の様子、海辺の生き物を見た後、真鶴の貴船神社にお参りしました。100段以上の階段のある神社でしたが、子供たちは元気に上って行きました。
その後宿に戻り、広間にてまとめ活動を行いました。

地球上の海と陸の比率を地球を模したビーチボールを使ってゲームをしながら調べると比率が海7030陸という結果がわかり、宿題で調べて結果と同じことに子供たち自身も驚いたようです。
潮の満ち引き観察の結果まとめでは、定点観察カメラで撮影した映像と自分たちが観察した記録を照らし合わせながら確認しました。その場ではあまり感じていなかった海の変化を記録映像で目の当たりにして満ち引きを実感できたようです。
磯の生き物まとめでは、観察時に撮影した写真を使って、種類ごとにマッピングする活動をタブレットで行いました。初めて使用するマインドマッピングアプリでしたが、子供たちはすぐ理解して操作していきました。種類についてもしっかりと分類ができ、きれいなマップが完成しました。

海流実験では、海流の変化を塩分濃度による違い、温度による違いから観測しました。徐々に変化する海流の流れをじっと見入る様子が見られました。また、海流に乗ってさまざまな場所にゴミに見立てたプラスチック片が移動する様子を見て海流ごみ問題に関心を持ってもらいました。
海流実験を受け、海流ごみ問題について考えてもらいました。海流ごみが世界中に広がっている現状とゴミによる問題を確認し、海流ごみを解決するロボットづくりに挑戦しました。LEGO社のWeDo2.0を使用し、海流ゴミ回収ロボットを制作しました。さらに、プログラミングを行ってリモートコントロールでゴミを回収する実験をしました。
ロボット操作、プログラム作成でも子供たちはすぐに順応し使いこなすことができていました。

天候に恵まれ、病気、けが等の問題もなく充実した活動を実施することができました。
帰りの電車の中では、すっかり仲良くなった子供たちの楽しそうな話声を聞くことができました。ありがとうございました。

来年度も実施します。興味のある方はぜひご参加ください。